ロシア語ライティング練習 〜ТРКИ第1レベル受験に向けて〜 その②

こんにちは。語学大好きかあさん、マミです。

元号になって1ヵ月が経とうとしています。この「ロシア語の部屋」も、もう少し更新の頻度をあげたいなーなんて思いながら、今日もマイペースにロシア語を勉強してまいります。

 

そういえば、ТРКИ第1レベル、無事に出願が完了いたしました。

対外文化協会のホームページによると、出願には「パスポートのコピーが必須」とのこと。ところが、育児に明け暮れて海外旅行と無縁の生活をしているうち、いつしかパスポートの有効期限が切れてしまっていた私、慌てて更新をしようにもパスポート申請には戸籍謄本が必要で、だがしかしいま私が住んでいるのは本籍地ではなく、つまり戸籍謄本を本籍の市役所へ郵送請求しなきゃならないわけだけれど、そのためには定額小為替が必要…ということで、

 

「ТРКИ受験を申請するためのパスポートを申請するための戸籍謄本を申請するための定額小為替

 

を買いに郵便局へひた走ったりしておりました。

そして定額小為替、450円分を買うのに手数料100円かかるんですよ。そもそも定額小為替自体が手数料なのに、それの手数料プラス郵送用と返信封筒用の切手2枚で計164円、総計264円を余計に払わなきゃならんわけ(あと封筒代ね)。日本の戸籍申請システム、もうちょっとなんとかなりませんかね。

 

とにかく、2歳児を小脇に抱えて煩雑な手続きをアレコレこなし、ようやくパスポートが手許に届いたので、やっとこさТРКИ出願ができると思ってもう一度ウェブサイトを確認したところ、

「パスポートをお持ちでない方は、運転免許証のコピーでも可」

と書いてあって膝から崩れ落ちました。

 

うん、ちゃんと読んでないのが悪いよね☆

 

そんなこんなで随分と手間取ってしまった、ТРКИ出願。受験定員は「全レベル合計で100名」とのことだったので、モタモタしてる間に枠が埋まっちゃったらどうしよう…と心配しましたが、4月下旬の出願でも無事に受理してもらうことができました。やっぱり受ける人少ないんだなー。

その後、対外文化協会から振込先の指定を受けて、受検料22000円を納入。

これでもう後には引けません。

正直言って、全レベルで合格点を取れる自信は全くありませんが、残り3ヵ月、できる努力を続けていこうと思います。

落としてしまった科目は、そこだけまた再挑戦することもできるしね。(←と甘い考えでいると手を抜いてしまいそうなので、合格するぞ! という気持ちは強く持っておきたいですが…。)

 

というわけで、今回は作文練習です。

いつものように相互添削型SNS"Lang-8"の力を借りながら、ロシア語力を磨いてまいります!

 

※作文練習のやり方や"Lang-8"の概要については、こちらの過去記事をご覧ください。

ロシア語ライティング練習 〜ТРКИ第一レベル受験に向けて〜 プロローグ

 

いつものように、使用する問題集はこちら。

(外国語としてのロシア語トレーニングテスト 第1レベル)
 
今回は、ТЕСТ 2(試験2)、"ПИСЬМО"(作文)セクションより第2問目です。
 
試験問題はすべてロシア語で書かれていますが、日本語でまとめると以下の通り。
 
  • ロシア人の若者と友だちになった。彼は自己紹介の手紙をあなたに送ってきたので、返事を書きなさい。
  • 以下の内容を作文に入れること:
    ①あなたが住んでいる町(в каком городе вы живёте)と、あなたがそこを気に入っているかどうか
    ②あなたが住んでいる場所(где вы живёте)と、あなたがそこを気に入っているかどうか
    ③あなたの職業又は学んでいることと、それを気に入っているかどうか、それは何故か
    ④自由な時間はあるか、あるならばどのように過ごしているか
    ⑤周りに友人はいるか、友人と何をして過ごすか
  • 文章は20文以上で書くこと。
 
正直に言うと、最初、①と②の違いがわからず戸惑いました。都道府県名と市町村名ってこと? そんな個人情報晒したくないんですけど…と思いながら模範解答を読んでみると、これはどうやら、
①町の名前(県でも市でも可、模範解答は"Москва"(モスクワ)になっていました) 
②どんな家に住んでいるか(アパートか一軒家か、立地はどんな感じかなど)
ということらしいです。
 
この「問題文の意図」をロシア語で読み取るというのも、テクニックが要りそうだなあ…。
ТРКИ第1レベルの作文問題は大問が二つあって、一問目が「かなりヘビーな長文を読んで要約する」という内容、そして二問目が今回のような「自分の身の回りについてライトに説明する」という内容なので、二問目にあまり時間を割くことはできません。制限時間60分のうち、一問目に40分(読解10分/作文30分)、二問目に20分ってとこかなーと思っているのですが、一問目が難しいだけに二問目で確実に点を稼いでおきたくもあるので、バランスが難しい…。
 
今回、辞書を引きながら作文したところ(本番でも辞書は持ち込み可)、この二問目だけで1時間ほどかかってしまいました。タイムを縮めるには、訓練あるのみ。
幸い、二問目は身の回りについて書けばよい問題が多く、必然的にテーマは毎回似通ってくるので、ペースを上げて量をこなしつつなんとか頑張っていきたいです。
 
話が横道に逸れました。それでは、最初に作ってみた文を載せます。住んでいる場所は、本当は違いますが、生まれ故郷の大阪という設定で書きました。
※添削前なので間違いだらけです。悪しからず。
 
  1. Привет, Миша!(こんにちは、ミーシャ!)
  2. Спасибо за то, что ты меня сказал в письме о твоей жизни. Я очень рада читать его.
    (手紙で、あなたのことを教えてくれてありがとう。私はそれを読んでとても嬉しかったです。)
  3. Я тоже скажу тебя о моей.(あなたにも、私について教えますね。)
  4. Я живу в Осаке. Мне нравится это город, потому что люди здесь очень весёлые и энергичные.
    (私は大阪に住んでいます。私はこの町が好きです、なぜならここにいる人たちは明るくてエネルギッシュだから。)
  5. Я живу близкий к моему рабочему месту в квартиру. У неё три комната.
    (私は職場に近いアパートに住んでいます。アパートには3部屋あります。)
  6. Это немного маленькая квартира, но около её разные магазины и супермаркет, поэтому жизнь здесь очень удобно.
    (少し小さいアパートだけれど、周りに色々なお店やスーパーがあるので、ここでの暮らしはとても便利です。)
  7. Я учительница по японским языку и литературе, но сейчас я в отпуск по уходу за ребёнком.
    (私は日本語と日本文学の教師ですが、今は育児休業中です。)
  8. Я люблю читать книгу и обсуждать о неё с моими учениками, поэтому я очень предвкушаю возвращаться к работе.
    (私は本を読んで、それについて生徒と議論したりするのが好きなので、仕事に戻るのをとても楽しみにしています。)
  9. Сейчас у меня свободное время только ночью, когда моя дочь спит.
    (今、私の自由な時間は夜、娘が眠っている間だけです。)
  10. В то время, я читаю или изучаю иностранные языке или смотрю телевидение.
    (このとき、私は読書をしたり外国語の勉強をしたり、テレビを観たりします。)
  11. У меня подруги с маленькими детьми, с кем я беседую о проблемах воспитание детей.
    (私には小さな子どもがいる女友達がいて、育児に関する困りごとを相談したりします。)
  12. Я очень люблю свою жизнь здесь.(私はここでの生活がとても好きです。)
( 151 фразa/151語)
 
前回の作文が76語だったので、ほぼ2倍の分量になりました。語数制限は「20語以上」だからもう少し削ってもよさそうなんだけど(量が多いだけボロも出るし…)、要求された内容をクリアしていったらこの長さになってしまいました。それでも終わり方はブツ切れ感があって、もっと丁寧に書こうと思ったらいくらでも書けそうな感じもしますね。まあ試験なので、文章の流れなどは最低限整っていればOKでしょう。
 
※追記 10/21※
前回の作文記事でも書きましたが、「20語以上」は私の誤訳でして、本当は「20文以上」ないと不合格です。
がんばれ私!!
※追記終わり※
 
では、この文章をLang-8に投稿。今回もネイティブの方に添削していただきました。
 
  1. Привет, Миша!
    →問題なし

  2. Спасибо за то, что ты меня сказал в письме о твоей жизни. Я очень рада читать его.
    →Спасибо за то, что ты мне рассказал в письме о твоей жизни. Я была очень рада читая его.

    単に「話す」と言いたいときは"сказать"ですが、"рассказать"とすると「物語る」になるので、「自分自身について話す」は"рассказать"を使う方が自然なのですね。話す相手を示すときは与格を用います。
    そういえば、「物語・短編小説」はこの名詞形"рассказ"ですね。
    「手紙を読んで嬉しかった」と過去形なので、"была"を用いて複合過去にすべきなのでした。
    「読んで」だから"читая"と副動詞になるのもポイント。副動詞や形動詞、作文ではなかなかうまく使いこなせないなあ…。


  3. Я тоже скажу тебя о моей.
    →Я тоже расскажу тебе о моей.

    ここも"рассказать+与格"ですね。

  4. Я живу в Осаке. Мне нравится это город, потому что люди здесь очень весёлые и энергичные.
    →Я живу в Осаке. Мне нравится этот город, потому что люди здесь очень весёлые и энергичные.

    "город"は男性名詞なので、形容詞も"этот"と男性形になりますよー。

  5. Я живу близкий к моему рабочему месту в квартиру. У неё три комната.
    →Я живу близко к моему рабочему месту в квартире. В ней три комнаты.

    「近い」は"близкий"なのか、その短語尾形"близко"なのか?
    露和辞典で"близкий"を引くと、「述語としては主語の性・数にかかわらず"близко"を用いる」とありました。
    "близкий"は「近しい、親密な(人)」とか、「似通った(もの)」というふうに、名詞を修飾するときによく用いられるようです。今回のように、「場所がどこどこから近い」という表現のときは"близко"が多く用いられるようですね。
    ちなみに「職場の近くに」は、"недалеко от моей работы"としても良いそうです。こっちの方がシンプルで良いなあ。

    「アパートに」は前置格をとって"в квартире"ですね。

    それから、「アパートには三部屋ある」ですが、場所にあるものを言いたいときは"у+生格"ではなく"в+前置格"を用います(これは知ってたはずのケアレスミス!)。"у+生格"は、場所ではなく人が何かを持っているときによく使う構文だったはず。

    数詞"три"のあとは生格形をとって"комнаты"ですよ〜。これは「数詞ってどうだっけ?」と色々考えすぎて結局間違えたところ。

  6. Это немного маленькая квартира, но около её разные магазины и супермаркет, поэтому жизнь здесь очень удобно.
    →Это немного маленькая квартира, но около неё есть разные магазины и супермаркет, поэтому жизнь здесь очень удобна/удобная.

    前置詞の後に"её"がつくと"неё"に変化するんでした。
    "жизнь"は女性名詞なので、"удобный"も女性形に変化! これは長語尾でも短語尾でもいいみたいです。

  7. Я учительница по японским языку и литературе, но сейчас я в отпуск по уходу за ребёнком.
    →Я учительница по японским языку и литературе, но сейчас я в отпуске по уходу за ребёнком.

    前置詞"в"のあとは前置格形だってば! ケアレスミス!!

    育児休業」については、辞書で調べると"отпуск по уходу за ребёнком"とか"родительский отпуск"とか色々出てきて、どれが正しいのかしらと思っていたのですが、添削してくださった方によると、"декретный отпуск"という表現がよく使われるのだそうです。"декретный"は「法令で定められた」という意味の形容詞ですが、慣用的に"декретный отпуск"といえば「産休」のことなのだとか。
    でも、私は育休を3年取っているんだけれど、この場合でも"декретный отпуск"でいいのかしら…? 英語だと"maternity leave"(産休)と"childcare leave"(育休)ってハッキリ言い方が分かれるけれど…。まあ、これは法律が関わってくるところなので、お国柄にもよるのでしょうね。

  8. Я люблю читать книгу и обсуждать о неё с моими учениками, поэтому я очень предвкушаю возвращаться к работе.
    →Я люблю читать книги и обсуждать их с моими учениками, поэтому я очень хочу вернуться к работе.

    「本を読むのが好き」なのなら、「本」は複数形"книги"にしましょう。
    「〜について討論する」は、前置詞をとらず"обсуждать+対格"でOK。

    「復職するのが楽しみ」という表現については、辞書を引きながら小難しい表現を使って書きましたが、ご指摘いただいたとおり、単に"я очень
    хочу вернуться"(すごく仕事に戻りたい)で充分通じますね。
    ただ、"с нетерпением"(じりじりして、首を長くして)という表現を入れて"я с нетерпением предвкушаю возвращения к работе"とすることもできるそうです。仕事に戻りたくてうずうずしている感じですね。

  9. Сейчас у меня свободное время только ночью, когда моя дочь спит.
    →問題なし

  10. В то время, я читаю или изучаю иностранные языке или смотрю телевидение.
    →В это время, я читаю или изучаю иностранные языке или смотрю телевидение/телевизор.

    前の文を受けて「そのとき」としたかったのですが、こういう場合
    は"в это время"とするのですね。
    「テレビを観る」は"смотреть тел
    евидение/телевизор"どちらでもいいみたいです。 "телевидение"は概念として(?)の「テレビ」、"телевизор"だと「テレビ受像機」と物質的なものを指すようです。

  11. У меня подруги с маленькими детьми, с кем я беседую о проблемах воспитание детей.
    →У меня есть подруги с маленькими детьми, с кем я беседую о проблемах воспитание детей.

    友だちは、いることもいないこともあるので、"есть"をつけて「いる」ということをきっちり書いておくべき。ちなみに、身体のパーツとか家族とか、ほぼ誰にでもあるだろうと思われるものについては"у меня 〜"と"есть"を省いて書くのでした。

  12. Я очень люблю свою жизнь здесь.
    →問題なし

 

はい、こんな感じです。色んなミスが入り乱れて、添削する人も一苦労ですねー。

では、いただいた添削をもとに、まとめていきます。プロによる添削ではないので、必ずしも「正しいロシア語」とは限りませんが、前よりはこなれた文章になっているはず。 

 

Привет, Миша!

Спасибо за то, что ты мне рассказал в письме о твоей жизни. Я была очень рада читая его.

Я тоже расскажу тебе о моей.

Я живу в Осаке. Мне нравится этот город, потому что люди здесь очень весёлые и энергичные.

Я живу недалеко от моей работы в квартире. В ней три комнаты.

Это немного маленькая квартира, но около неё есть разные магазины и супермаркет, поэтому жизнь здесь очень удобна.

Я учительница по японским языку и литературе, но сейчас я в отпуске по уходу за ребёнком.

Я люблю читать книги и обсуждать их с моими учениками, поэтому я очень хочу вернуться к работе.

Сейчас у меня свободное время только ночью, когда моя дочь спит.

В это время, я читаю или изучаю иностранные языке или смотрю телевизор.

У меня есть подруги с маленькими детьми, с кем я беседую о проблемах воспитание детей.

Я очень люблю свою жизнь здесь.(148 фраз/148語)

 

ずいぶん淡々とした手紙になってしまいましたが、ちょっとはネイティブの露文に近づけたかな?

 

さて今後ですが、ТРКИ受験の日も迫ってきているので、6月からは月1回といわず、もう少しペースを上げて練習していこうと思っています。

あと、「チェブラーシカ」第三話も、あと残りわずかなので仕上げてしまいたい…。

 

どちらにしても、身体に無理をきたさないペースで、楽しんで続けてまいります。

では、また近いうちにお会いしましょう!