ТРКИ第1レベル受験レポート 〜作文・文法・聴解編〜
こんにちは。語学大好きかあさん・マミです。
あ〜〜〜忙しい!!!
…心の声が出てしまいました。
育休から公立中学校教員の仕事に復帰して1ヵ月。まぁ〜〜〜忙しいです。
教員の仕事ってただでさえ忙しいのに、秋は体育祭やら文化祭やらイベントも多いので雑務がケタ違いに増えるのですよね〜〜。
私は授業さえできればそれで良いんだけどな〜〜〜。もっと授業させてくんないかな〜。
というか行事のために授業を短縮するとかやめてくれへんかな〜〜〜…
さて、のっけからグチっぽい記事になっちゃいました。
こんな生活ですが、自分の趣味の時間もしっかり確保して、ズンドコとロシア語学習に邁進していきたいものです。
では、前回の続き。
この夏休みに受けてきたТРКИ第1レベルの受験レポート、後半をお送りいたします。
※前回までの記事はこちら。↓↓
ТРКИ第1レベル受験レポート 〜準備・当日の朝編〜 - かあさんは雨女 ロシア語の部屋
ТРКИ第1レベル受験レポート 〜会話・読解編〜 - かあさんは雨女 ロシア語の部屋
※ТРКИの見本テストはこちらのwebページからダウンロードできます。↓↓
ロシア語検定試験 見本テスト・練習問題 - 日本対外文化協会
さて、ТРКИ受験の最難関である会話試験を満身創痍でくぐり抜けた私。
続く読解試験は難なくクリアし、試験会場である大学の食堂でおにぎりをモグモグしたのち午後の試験に臨みます。
まず、作文試験。
会話に次ぐ難関科目で、今回の受験に向けて最も練習を重ねた科目でもあります。
作文試験は、大問2問で構成されています。
まず大問1は、長文を読んで設問に答える問題。
そして大問2は自由作文。与えられたお題にそって、20文以上の文章を書きます。
どちらも辞書を使用することができます。
この2つの課題を60分でこなさねばなりません。
モデルテストを解きながら立てた作戦は、「大問2を猛スピードで終わらせてから長文を読む」というもの。
私にとっては自由作文の方が好きに書き殴れるので、多少雑になっても大問2を完成させてからゆっくり長文に取り掛かった方が、集中して読めるはず…と考えてのことです(なんせ集中力がないもので…)。
会話試験では大失敗してしまった時間配分(前回記事参照)ですが、作文試験ではおおむね作戦通りに試験を終わらせることができました。
大問1は、「旅行」をテーマにした長文。
どんな旅のプランを立てるのがよいか? という内容で、自分で飛行機や宿を予約して自由な旅をしたい人もいれば、旅行会社にお金を払ってパックツアーを楽しむ人もいる…というような内容でした。
設問は、少しうろ覚えですが、「この文章の中にはどんな種類の旅が出てくるか?」「どんな人がどんな旅を好む傾向があるか?」というような、長文の内容をざっと要約させるつくりになった問題が2問。
そして最後に、「あなたはどんな旅がしたいか?」とたずねる問題が1問でした。
大問2は「テレビ」をテーマに文章を書く問題。
与えられた条件としては、
・あなたは1日にどれくらいテレビを観るか?
・どんな番組が好きか?
・子どもにテレビを見せる時間はどのくらいが適当か?
・トークショーなどのテレビ番組をどう思うか?
・テレビのない生活は考えられるか?
というような内容(もっとあったと思いますが忘れました)を盛り込みつつ、友人に送る手紙の形に仕上げるように、とのことでした。
(当然、これらの条件もすべてロシア語で書かれていますよ〜。)
大問2に関しては、「20文もの文章を短時間で書けるか」ということを懸念していましたが、与えられた条件に沿って自分の考えを書いていくと15行くらいにはなるので、あとは少しつけ加えるだけで何とか形になりました。
やっぱり電子辞書を使ってもいいというのは大きいですね。紙の辞書に比べて調べる時間も遥かに短くて済むし。
大問1も、ざっと文章を読んだあと与えられた問題に答える文を書き殴り、すべて書き終えたところでちょうど試験終了となりました。
全体の見直しをすることはあまりできなかったし、時間があったとしても気づけないケアレスミスや不自然な表現などもたくさんあったと思います。さて合格しているかどうか…。
でも作文試験は、会話試験と違って「力を出し切った!」という達成感がありました。時間をかけて準備してきて良かったな〜と思っております。
そして次は、語彙・文法試験。
試験時間は60分間、165問の選択問題に答えるというものです。辞書は持ち込み不可。
問題自体はそんなに難しくないのですが、とにかく問題数が多いので時間配分が大事。
そして何より、問題番号と解答用紙の番号を間違えないこと!
いつの間にか番号がズレちゃったりしたら悲惨ですよ。だって165問もあるんだから!
試験官の人も「くれぐれもズレないように!」と注意喚起していたくらい、このミスを犯してしまう人は多いみたいです。気をつけましょうね。
時間配分は、165問を3で割って、55問を20分で解くという作戦を立てました。
わからない問題は印をつけて直感で答えを選び、とにかく振り返らずスピーディーに進めること。
55問目・110問目を解き終わった時だけ時計を見て、解き進めるスピードを調整する、といった形です。
「問題数が多い」ことをトコトン意識して解いたおかげか、だいたい予定通りのスピードで問題を解き進めることができ、最後には少し見直しをする時間もできました。
問題についてはほとんど振り返りませんが、1つだけ。
動詞"пользоваться"(〜を利用する)の格支配の問題が2つほど出て、この動詞に続く名詞の格はなんだったかしら…と迷ったのですが、よく考えたら問題用紙の表紙に
"пользоваться словарём нельзя"(辞書の使用は禁止)
という文言があり、「造格やがな!!!」となりました(笑)。ラッキー!
さて、いよいよ最後の試験、聴解試験です。
試験時間は35分間、テキストの読み上げは一回こっきりの一本勝負。辞書の使用は不可。
6種類の長文が音声で流れ、その内容に沿った選択問題、計30問に挑みます。
長文はもちろん耳で聴くことしかできないのですが、問題文と選択肢はあらかじめ問題用紙に書かれているので、長文が流れる前に選択肢に目を通しておくことができるかどうかが勝負です。
具体的には、長文が読まれたあと、問題文と選択肢を読み上げる時間+解答するための時間がかなりゆったりと用意されているので、この時間を使って次の大問の問題文+選択肢に目を通しておけば、かなり解きやすくなります。
つまり大問2問目以降は、あらかじめ選択肢に目を通しておく余裕がありそう…ということ。
(これは見本テストの音声データから、あらかじめ予想できていたことでした。)
そこで心配なのが大問1です。試験が始まってすぐ長文の読み上げが始まってしまうので、大問1の選択肢をどのくらいのスピード感で把握することができるのか、ということが結果を大きく左右しそうです。
ドキドキしながら試験教室に行き、目の前に問題用紙が配られます。
と…問題用紙、紙が薄いから、表紙の裏に書かれた大問1の選択肢がうっすらと…!!
(読める、読めるぞ!)
とムスカ大佐のように目を皿にしつつ、大問1の問題文と選択肢を開始前にだいたい把握することができちゃったのでした(笑)。
セコいようだけど、「紙が薄ければ、試験が始まる前から表紙を凝視して問題を読んでおくこと」っていうのは受験の定番…ですよね? 中学生の時から塾の先生にそう教わっていたような…(でもセコい…)。
問題の内容としては、友だち同士の手紙の内容を読み上げたものや、偉人の伝記のような内容のもの、カフェにピザを注文する電話のやりとり、ロシアの観光名所の旅行ガイド…といった種類の文章がありました(残りは忘れました)。
ところで、カフェの問題では最初に「この男性はどこに電話していますか?」(選択肢:カフェ・ピザ屋・レストラン…)という問題があったのですが、その後ろに「この人物がこのカフェに電話するのは何度目ですか?」という問題もあって、「答え言うてもうてるがな…」となったりしました(これもラッキー)。
伝記は「地球は青かった」で有名な宇宙飛行士ガガーリンに関するもの。ガガーリンは定番ネタなのか、対策問題集でもガガーリンをテーマにした長文が出たりしていました。
やっぱり「読み上げは一回こっきり」というのがなんとも緊張するものですが、サッパリわかんなーいような問題はほとんどなく、おおむね無難に解答できたのではないかと思います。
さて、ここまで全5科目の試験を受けてきました。長かった…。
結果は10月末に送られてくるそうです。
前回記事にも書いたとおり、作文はどうだったかグレーですが、会話は恐らく不合格なので、願わくば来年は「会話のみ」再挑戦、になるといいな!
再受験は、過去2年以内に合格できなかった科目を2科目までなら受けることができます。
また来年の夏に向けて、会話力と、文章を読んでいるときに他の音声が聴こえてきても気をそらさない精神力(笑)を鍛え直していきたいと思います。
あとは、来年スペイン語のDELEも受けようと思っている(ТРКИ第1レベルに相当するB1を受ける予定)ので、こちらと並行しながら何とかやっていければいいな。
仕事と両立できるかが懸念の種ではありますが、趣味ができないくらい疲弊しちゃう仕事なら辞めればいいですよね☆(極論!)
というわけで、今年のТРКИ第1レベルの振り返りはこれにて終了。
結果は届き次第、このブログで必ず報告いたします。
次回は、久しぶりに「チェブラーシカ」ロシア語スクリプト解説の続きをお届けいたします。
それでは、また近いうちにお会いしましょう〜。